伊上凡骨が彫った近藤浩一路の版画

今日は親類の法事のため栃木に行く。帰りに「ブ」に寄り、大森望岡崎由美文学賞メッタ切り!』(ちくま文庫)を買う。吉川英治賞のところに原田康子『海霧』のことが書いてあったからだ。そのほかに太田尚樹『ヨーロッパに消えたサムライたち』(ちくま文庫)も。これらは今週の通勤携帯本とする。
6日、B出版に『中戸川吉二全集』の打ち合わせにいってきた。作品リスト、その他の資料を持っていって話し合ったが、刊行に向けての出版社の熱意がひしひしと伝わってきた。正式決定は4月に入ってからになる。
それから、ここ数日前にヤフーオークション伊上凡骨が彫った近藤浩一路の版画が出ていた。版画に付いている案内状に驚く。凡骨の死後1年後である昭和9年に、日本橋高島屋で開催された遺作展だが、その発起人として高村光太郎、木下杢太郎、里見トンらの名前がある。貴重な資料である。栃木から帰ってきてから入札をはじめたが、無事落札!(高かったが)このことは、発行が遅れている『北方人』に詳しく書く予定。なぜか興奮した夜を過ごしてしまった。