桜木紫乃『氷平線』を見つける

26日、妻の実家の栃木へ行く。無人になっている家の掃除のためであった。もう数ヶ月行っていなかったので玄関周り、庭には背丈ほどの雑草が生い茂っていた。虫に刺されながら、2日がかりで何とかきれいになった。
夕方、久しぶりに近くにある「ブ」へ行く。本棚を見ていて一冊の本が目に飛び込んでくる。桜木紫乃『氷平線』(文藝春秋、2007・11)。桜木さんは、北海道在住の作家で、『北海文学』で同じ同人であった、2002年、「雪虫」で第83回「オール読物新人賞」を受賞しており、そのとき雑誌で読んだが、その作品も収録されている。6作品のうち書き下ろしが4篇。なかなか本が出ないと思っていたがこれが処女出版(ネットで調べたら、そのあと1冊出ている)。2年前に出ていたとは知らなかった。うかつであったが、とにかくおめでとう。

氷平線

氷平線