「秋も一箱古本市」無事終了

10月10日、朝早く起きて「秋も秋も一箱古本市」最後の準備。9時近く、リックひとつと段ポール箱1個を乗せたカートを引いて家を出る。回を追うごとに重く感じる。歳か!10時半ごろ会場の「アートスペース・ゲント」に到着。店主は7人。スタッフの担当はナンダロウさんで、色々注意事項などを聞く。怪しい曇り空のなか11時開店。直後、書誌家のかわじもとはる氏が、大きなバックに入れた本の差し入れを持って来てくれる。数軒隣の箱には興味ある本がたくさんある。また、帰りの荷物が増えるのでジッと我慢。
数冊売れ始めたと思ったら、ぽつぽつと雨が降り始める。雨が強くなり、販売を中止し撤収して一時箱を家の中に避難。雨の中、中戸川吉二の親類の持丸さんも来てくれる。先日行った神奈川県立近代文学館の展覧会で見たという、牧野信一が中戸川に宛てた書簡の写真を見せてもらう。昼近く、祈りが通じて雨が上がり再開、娘がBFを連れて手伝いに来てくれる。昼、娘に店番をたのみ、かわじ氏持丸さんと3人で食事、近くの蕎麦屋で行く。しばし文学談義。街は谷中まつりなどが重なってたくさんの人出。
午後は天気も良くなり、順調に売れ始める。かわじ氏が差し入れてくれたたくさんの本は、つげ義春の文庫、単行本などであったが、この分野の価値はわからず、安い値段をつけて出す。値付直後から次々と売れ始め、「この本、ほかでは10倍くらいで売ってっているけど、この値段でいいの?」というお客さんも。安すぎたか!終了近くまで人の流れが続く。4時半すぎ店じまい。集計。いつもの良品廉価の「古書北方人」、売り上げ冊数は77冊、金額はそれほどでもなかったが、2冊セットで売ったものもあるので実質80冊近く。かわじ氏が差し入れがなけれは、これほど売れなかったろう。感謝!
打ち上げに申し込んでいなかったが、ナンダロウさんからの誘いで急遽参加を決める。残りの本1箱をクロネコヤマトへ持ち込み、身軽になって5時半から始まる西日暮里近くの居酒屋へ。ほかの場所で出展していたモンガ堂さんや塩山さんの姿が。助っ人さんら四十人ほどの大宴会。9時近く、一足先に帰路へつく。スタッフ、助っ人の皆さん、そして来てくださった皆さん、楽しい一日を過ごさせて下さりありがとうございました。


後日、売り上げの発表があったが、売り上げ冊数は「古書北方人」が77冊で第3位、金額はいつもながら言うに及ばす。娘とBFにアルバイト代、宴会代等々で消えていったが、いつもながら充実感を味わった一日であった。(14日記)