「羽鳥書店まつり」

2日前の9日、千駄木の古書ほうろうへ行く。11時過ぎ店に着くとシャッターが閉まっている。今日は休みかと思って、隣のクリーニング店に聞くと、休みではないが、いつ店を開けるかわからない、という。目的は、『スムース』12号「まるごと一冊晶文社特集」を求めるためだったので、途方にくれる。外に出ると、自転車に乗った宮地さんがやってきて、「遠くから姿が見えました。すみません」とのことで、店を開けて『スムース』をいただく。宮地さん「羽鳥書店まつり」の準備でお疲れの様子。
と、言うわけで2日後の今日は「羽鳥書店まつり」。朝早くおきて、返事の遅れていた手紙を2通書き投函。9時過ぎ出発。1出版社の社長の蔵書販売とのことだが、かつてフリッツ・ルンプのことが出てくる本を出していた辻惟雄の著書も出している出版社であり、伊上凡骨、ルンプに関した資料があるのではと期待して、午後から雪が予想の曇り空のなか、会場の駒込大観音光源寺の会場に11時前に着く。テントが張られてもうたくさんの人がいる。『映画論叢』の丹野さんに会う。早く原稿を書いてくれといわれるが、もう何年も待たせていので申し訳ない。ナンダロウさんに挨拶をすると、『サンパン』同人の矢部さんが来ているという。姿を探していると開始の合図。どっと人が本に群がる。もう肩越しにしか本が見えず、出鼻をくじかれる。なんとか10冊あまり手に取る。人は増えるばかりで、本を帳場に預けて、矢部さんの姿を探すが結局会うことが出来なかった。古書現世の向井さんらも手伝っていて、いつもの「一箱古本市」や「みちくさ市」の雰囲気。「モンガ堂」さんも現れたので、昼ごはんを一緒に食べる約束をして、再び本探し。江戸の美術・文化関係など初めて見るものもあり、吟味して10冊あまり選ぶ。午後になって少し小雨が降りはじめたが、人出は耐えない。駒込大観音光源寺の庭には、梅が三分咲き、もうすぐ来る春を思わせる。



1時すぎ、「モンガ堂」さんと団子坂を下って千駄木の中華料理屋へ。冷えた体を紹興酒で温め、食事。先日定年退職された同世代の「モンガ堂」さんとは、久しぶりだったので、数時間色々話してしまう。再会を約して4時過ぎ店をでる。
15日〆の原稿がある。なんとか片つけたい。