謹賀新年
新しい年が明けたが、もう6日もたってしまった。年末、体調を壊し、静かな正月を送っていたが、ここ数日回復し、いつもの日常に戻っている。たくさんいただいた年賀状から、友人の手作り（貼り絵）が気に入ったので画像をアップした。モンガ堂のブログに出ていた1枚の年賀状と同じ作者だhttp://monganao.exblog.jp/。
ここ数日をかけて、「フリッツ・ルンプ物語」の初校を終えた。明日、最終確認して送る予定。
正月明けに、寝床で年末に入手していたこんな本を読んでいた。山崎剛平『老作家の印象』（砂子屋書房、1986年）。鏡花全集が出た頃の話が出てきたが、刊行当時人気も下火で、「谷崎潤一郎、里見紝、志賀直哉までもが提灯持ちして、賑やか声援だったにも関らず、全集は甚だしく成績不良であった」とある。この全集のために『新小説臨時増刊 天才泉鏡花』（大正14年5月）が出ているが、当時の鏡花の評価は山崎の言うような状況であったらしい。なお、『新小説臨時増刊 天才泉鏡花』には、中戸川吉二の「雪の夜の初対面、修善寺の散歩、其他」が収録されているが、『中戸川吉二作品集』に入れたいと考えている。
