また本を買ってしまう

釧路新聞社から、一年間の予定で連載中の「故郷逍遥」2、3回目の掲載紙が送られてくる。原稿は、あと2回分のストックしかない。なにを書くか少しあせってくる。そんなことを考えていたら、なにかアイデアになるものはないかと、無性に本が見たくなる。
夕方、仕事を終え、廻るルートを考えながら出かける。
「ブ」4号せんげん台店で、なにかきっかけがありそうな朝日選書『アイヌ民族と日本人』、奈良本辰也『志とは何か』(旺文社文庫)各105円。すこし離れたブックマーケット大沢店で、以前に「ブ」で見て一週間後に行ったらなかったという、どうしても欲しかった図版の豊富な『遊びの博物誌』(1,2巻、朝日文庫)を見つける。アンヌ・デルべの『カミーユ・クローデル』(文藝春秋)は、日本大使を勤めた兄のポール・クローデルのことを書いたことがあるので入手、各105円。
「ブ」越谷駅前店で、今集めている荒俣宏の著書のひとつ『花空庭園』(平凡社ライブラリー)を650円。「ブ」草加バイパス北越谷店で『評伝平澤計七』(恒文社)を105円で。関東大震災のとき、亀戸事件で大杉栄伊藤野枝らとともに殺された平澤計七、年譜、作品目録、参考文献も豊富に載っている。このなかに、故郷とつながる何かがあるかもしれないと思いながらー。結局、関係ない本も含めて7冊も買ってしまう。ほとんど病気に近い!
今日は、家族が寝静まってから、「故郷逍遥」の原稿を書き始める予定。