『Biblia』を読む

昨日届いた、『Biblia』No.46を読む。「山形ビブリア会」が「読書科学のための学術誌」として年2回発行、もう23年続いている息の長い雑誌。


『Biblia』第46号、2006年1月31日、「山形Biblia会」、領価 1500円

まず瀬上正仁氏の「宮沢賢治再考(7)−賢治と岡田虎二郎」、この論考は「岡田式静座法」の岡田虎二郎が中心、賢治とのかかわりがあまり書いていない。ただ、岡田がスウェーデングボルグの影響を受けていたとは知らなかった。
杉沼永一氏の「真壁仁の詩の世界(43)−遠藤友介と真壁仁」は、詩人真壁と関係があった人たちを追い続けている、長い連載のひとつ。遠藤友介は、大熊信行の「まるめら」に短歌や歌論を寄稿していた人物という。このような新短歌の歌人をはじめて知る。無着成恭の「山びこ学校」にもつながる、不思議な世界だ。
ほかに、工藤正三氏の「新井奥邃覚え書き(36)」などもあり、実に読み応えがある雑誌で、多くのことを学ばせてもらう。


今日は、「故郷逍遥」の原稿を書く予定でいたが、月曜が新聞休刊日で次回が一週間後になると電話があった。少し気が楽になって、昨日入手した本などを流し読みなどして一日を過す。明日から本腰を入れなければ!!