お元気な小宮山量平先生

日中、フリッツ・ルンプやクルト・グラーザーなどの資料をそろえ、ドイツの2箇所に送る準備をする。久しぶりに見る古いものもあり、つい取り出しては読みふけってしまう。夕方、なんとか揃えて、手紙を書く。
一息ついて、配達された『朝日新聞』の夕刊を見たら、「文化・芸能」欄で久しぶりに小宮山量平先生のお元気な姿を拝見する。〝「命を大切に」を伝える使命〟と題したインタビュー記事。『千曲川』4部作を完成させたが、これから、3年かけて続編を書かれるという。いま90歳。1998年夏、北海道釧路に近い鶴居村で開催された「長谷川光二生誕100年記念シンポジウム」(このときのことを『千曲川』に書かれている)に、東京から一緒に行ったことや、一昨年、長野の上田市に先生を訪ねたとき、一日お付き合いくださり色々なお話を伺ったことなどを思い出す。贈ってくださった著書に「生涯青年」と書かれていたが、まさにその情熱を失うことなく、会うたびに熱く語ってくださる。わたしにとって、大切な人生の先輩である。新聞の先生の笑顔をみていて、これからももっと頑張らなくてはと、励ましを受ける。
先生、いま故郷の上田市駅前に、「エディターズ・ミュージアム」を開設。皆さん、せひ寄って下さい。http://www.editorsmuseum.com/index.html

 
小宮山量平『千曲川』4部作(理論社)と先生のサイン

同じ新聞に、雑誌『室内』最終号の広告が出ている。山本夏彦が創刊したしたものだが、亡くなって、やっぱりという感じ。少し寂しい。