鈴木勝『関寛斎の人間像』に出会う

今日は、神田の「東京愛書会」で本漁り、その後松本八郎氏らと会うために、午前中に仕事を片付け、強い風に吹かれながらイソイソと出かける。
途中、久しぶりに北千住「ブ」に寄り、山本夏彦倉本聰のことなどが書かれている秋山ちえ子の『冬の薔薇』(三月書房)、同じデザイン学校の出身で装丁の凝った京極夏彦の『豆腐小僧双六道中』(講談社)を均一で。
その後、神田の「東京愛書会」へ、一時間あまり時間をかけ本漁り。長い間探していた鈴木勝『関寛斎の人間像』(1979年、千葉日報社出版局)を見つける。徳富蘆花の『みみずのたわごと』に登場し、司馬遼太郎の小説「胡蝶の夢」にも登場した人物。今年1月の高円寺の古書展の目録で発見したが見送っていたもの。千葉日報社が在庫を放出したものか、同じものが何冊も出ている。定価とおなじ1000円、2冊抱え込む。他に色々物色したが、欲しいものはなし。

 鈴木勝『関寛斎の人間像』(1979年、千葉日報社出版局)

閉店後の出口で、松本氏らと待ち合わせ。久しぶりに会う曾根博義先生、河内紀氏、矢部登氏、古書通信の樽見博氏、掛野剛史君、佐野繁次郎吉田健一を追っかけているという初対面の西村義孝君らと近くの居酒屋へ。
河内氏から、クルト・グラザーの件で富岡鉄斎の資料をいただく。
西村義孝君がアルミで装丁された横光利一の『時計』をバックから取り出す。佐野繁次郎装丁のなにかと話題になる本、始めて見る。樽見氏から『古書通信』をいただく、松本八郎氏の「「ダヴス・プレス」の一文が巻頭に、ウイリアム・モリス周辺を書いている。巻末には『サンパン』の予告、4月中旬とある。いつもの曽根先生の楽しい話などで2時間あまり。
11時近く帰宅。明日はコラムの原稿を書かなければと、早めに就寝。