『釧路春秋』第65号

義弟のS氏より、『釧路春秋』第65号が送られてきた。義弟の日本画20号が表紙を飾っている。題は「月光る鶴居村」。この絵の現物を見ているが、あの原野の思索家長谷川光二を思い出す。そして、この号の「ふるさと抄」に更科源蔵の「夜霧の街に響く霧笛」が再録されている。かつて「詩人更科源蔵の青春」を書いたが、この一文のことは全く知らなかった。この街で、昭和2年から3年にかけて、伊藤整、真壁仁たちと刊行した詩誌『港街』のことが出てくる。

11月最後の30日、埼玉桶川市にある「さいたま文学館」に行く。いま校正中の「木版彫刻師 伊上凡骨」にある引用部分の確認のためであった。文学館にある図書館に半日いたが、訪れる人も少なく10人くらいが出入りしただけ。地方の文学館はこれが原状だろう(まあ図書館だからしかたがないか?)。