2冊の本のこと

今日、久し振りに2冊の本に出会った。

この本に、中戸川吉二の「寝押」が収録されたことを、以前このブログで触れたことがあるが、改めて本を入手した。編者は松田哲夫。なんと収録作品は山之口獏山本周五郎獅子文六谷崎潤一郎星新一太宰治と続き、中戸川吉二、そして林芙美子室生犀星内田百輭森鴎外と続く。中戸川が忘れ去れた作家でない事を証明している。
ふるほん行脚

ふるほん行脚

昨年末に、自宅で本に埋もれて亡くなった小津安二郎研究の第一人者であった田中眞澄 の『ふるほん行脚』。実は釧路の高校の先輩である。もう4年も前に出た本だが、一度図書館から借りて読んでいたが、持っていなかった。古本屋めぐりのなかで、同窓会で帰った釧路の古本屋、そして北海道関係の作家の本や、釧路新書を買ったり、弟子屈更科源蔵や阿寒にいた詩人猪狩満直に触れるのは、やはりふるさとに愛着を持っていたひとであったことを知る。