埼玉県立久喜図書館へ

依頼の原稿資料を捜しに、家から電車に乗って久しぶりに埼玉県立久喜図書館に行く。
その前に、今月はじめにできた少し先の加須の「ブ」へ行く。駅から10分余りのところにあったが、TUTAYAとの共同店舗、新刊書店のようなきれいな店だった。開店して2週間が過ぎているのでめぼしいものなし。木山捷平井伏鱒二・弥二郎兵衛・ななかまど』(講談社文芸文庫)『福田清人』(かたりべ叢書)のⅠ、Ⅱなど、文庫5冊を買う。かたりべ叢書シリーズには、故保昌正夫が書いていたが、この本は神田の古書展でしか見たことがない。「ブ」にあるのが珍しい。
そのあと、県立久喜図書館へ。司馬遼太郎のある小説の収録作品を調べる。数点が所蔵されていなかったが、ほぼ解決。解説などをコピー、一安心。あとは原稿をまとめるだけ。夕方帰宅。
曽根博義先生からはがき、3月21日の朝日新聞朝刊の文化欄に「サンパン」に寄せた小林多喜二の最初の小説発見のことが記事になったとのこと。新聞を見ると7段、写真入で大きく扱われている。昨日は、北海道の元新聞記者岩渕氏から、この記事を見たとの手紙が来る。小林の初期小説発見のニュースは、地元ではまだ伝えられていないらしい。
遅くなったが、ベルリンのK女史に「サンパン」を送る。