有意義な一日

朝早く起きて、昨夜印刷した『北方人』30部あまりの製本をする。寄贈の分はまだ必要なので追加もしなければならない。依頼があった、『サンパン』の画像原稿をそろえる。
10時半に家を出て、コンビニで『北方人』などを発送、千駄木に向う。北千住で途中下車して「ブ」に寄る。興味のありそうな、天野祐吉『私説 広告五千年史』(新潮選書)など2冊購入。千駄木で下車して、ここの「ブ」にも寄る。2冊1000円セールをやっていた。『活字礼讃』(活字文化社)という印刷活字に関して栃折久美子さんらのエッセーが載った本などを買う。昼は近くの小さな洋食屋でオムライス、休日の昼食は自宅で時々オムライスを自分で作って家族に食べさせるのだが、この店のは自分のよりまずかった。
1時30分に千駄木交流館に行く。いつも店主として参加するだけなので、今回は「秋も一箱古本市」のチラシ、ポスターができたのでその準備のお手伝い。隣の部屋から流れる老人会のカラオケの声をBGMにして、1時間半チラシを折ながら皆さんの楽しい話を聞く。途中からナンダロウ氏も来て隣でお手伝い、まだ「サンパン」の原稿ができてないとの話など四方山話。『北方人』13号を渡したら、「いま噂の……」とのことで、林哲夫さん、山本善行さん、岡崎武志さんらのブログを見ていたらしい。一足先に「秋も一箱古本市」のポスターをご紹介。開催は10月13日(土)です。

終ってから、ナンダロウ氏に近くの開成高校の文化祭で古本市をやっているときいたので、途中まで送ってもらう(ナンダロウ氏は30冊あまり文庫などを買ったとのこと)。もうめぼしいものがないとおもったが、まだたくさんあった。とにかく凄い、父兄が色々提供しているらしくさすが開成高校の古本市!単行本80円の大熊信行の『全歌集』『昭和の和歌問題』上下巻など、30円の雑誌『ユリイカ』4冊、新書、文庫など紙袋いっぱい買ってしまう。当分は読書三昧できるのでうれしくなる(しかし重い)。
今日の本当の目的は、上野の一角座で開催されている「河内紀 音と画像の仕事」を見ることなので、西日暮里駅のロッカーに本を預けて、鶯谷駅に向う。駅から歩いて国立博物館の敷地内にある一角座へ。河内紀さんが演出した『のんきに暮らして82年〜たぐちさんの一日〜』『八ヶ岳山麓 地下足袋をはいた詩人』のドキュメンタリー『人間劇場』を2本を見る。『のんきに暮らして82年』に、先日読んだ本郷の古本屋「ペリカン書房」の品川力さんが出てきてびっくりする。
上映のあと、坪内祐三さんと河内紀さんのトークショー。そのなかで品川力のことも話題に。100歳を過ぎて昨年亡くなられたとか。帰りに、河内紀さんへ挨拶、「中戸川吉二に関しての仕事、楽しみしにしている」と言ってくれる。『北方人』送らなければ。
帰り道、途中でロッカーから本を取り出し、重い本をかかえて電車で帰宅したが、とにかく有意義な一日だったので、つい、久しぶりに長いブログを書いてしまった。