『北の表現者たち2014−北海道文学大事典補遺』

釧路の知人の仕事場に行ったとき、『北の表現者たち2014−北海道文学大事典補遺』(公益財団法人 北海道文学館)が刊行されていることを知った。昭和60年に『北海道文学大事典』が出て、「人名編」に2283人の人たちが収められたが、それから30年、それを補う形として「補遺」が刊行されたのである。新たに500人あまりのたちが収録されている。あとがきをみると、2000人をノミネートし、最終的に497人の人たちに絞られたという。実は、私の名前も入っている。2年前に文学館から収録したいとの問い合わせがあり、OKを出したが、1年刊行が遅れ、2年後の先月に出たようである。
1昨年『北海道文学事典』(勉誠出版)の原稿を頼まれ、昨年刊行されたが、幾人かの人たちのことを書いた。ここに出てきた人の中には「補遺」(掲載不可と伝えた人もいるというが)に入っていない人もいる。勉誠出版の『北海道文学事典』は、あくまでも編者の意向で収録されたもので少数しか収録することが出来なかったが。ともかく、北海道の文学を知る上で、是非『北海道文学大事典』、『北の表現者たち2014−北海道文学大事典補遺』、『北海道文学事典』の3冊を机上において欲しい。この3冊を見れば、ほとんど完璧といえる。そして、先日紹介した『北の想像力』(寿郎社)も。

北の表現者たち 2014―北海道文学大事典補遺

北の表現者たち 2014―北海道文学大事典補遺